グローバル社会を生きる~古教心を照らす、心古教を照らす~論語009

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皆さんこんにちは!

当シリーズは、グローバル社会にどう生きるかを、歴史の重みに耐えて今なおその普遍性を有する古典を紐解くことにより得ていく。

古典は、洋の東西ありますが、まずは「論語」をシリーズとして取り上げ、今日は、その第9回。

論語學而第一の三に、次の章句がある。

この箇所の素読音声は、下記再生してお聴き下さい。

意味は、老先生の教え。「(人に対して当たりがよく)ことばを巧みに飾り立てたり、外見を善人らしく装うのは、(本当は、自分自身のためというのが本心であり)、『仁』、すなわち他者を愛する気持ちは少ない。

巧言:巧みな弁舌。

令色:豊かな表情。人に諂う意味合いを含んでいる。

鮮し:少ない。

人間とは何か、天地自然の理とは何か、日本・東洋の伝統精神とは何かなど、基本的な命題を考察、研究し、一人一人が素の心を創り(素心)、高い志を持ち、あらゆる場面を通じて自己を高めていくことはこの世に生を受けたものが天から与えられた課題であると思う。

疎遠になっていた友人知人から久しぶりに連絡があって会うことになる。そのときは、久しぶりの話に花を咲かせてひとときを過ごす。

その後、いい話があるのでとたびたび連絡が来る。そして、会うと勧誘の話になる。断ると、二度と連絡が来なくなる。このような経験をした人は、少なくないかと思う。

まさしく、「巧言令色、鮮なし仁」である。

歴史の重みに耐えた古典には、現代に活きる教えがあります。

連載続く

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