皆さんこんにちは!
今日は、「生きる力」について、述べていく。
生きる力
仕事や⼈⽣には様々な出来事がある。しかし、⼈⽣の幸、不幸を決めるのは、その⼈に起きた出来事それ⾃体ではないということを先人の残した言葉や身近な人の生き方から学んでいこう。
⼈⽣の幸、不幸を決めるのは、その⼈⾃⾝がその出来事をどのように受け止めて、その出来事から何を学び、どの様な気付きやメッセージを得て、前向きに歩んでゆくかである。
まず、⼈⽣で起きる様々な出来事には意味があるということを先人の残した言葉から見てみよう。
まず、登場願うのは、中国の偉大なる思想家・孟子。
「天の将に⼤任を是の⼈に降さんとするや、必ず先ず其の⼼志を苦しめ、其の筋⾻を労せしめ、其の体膚を餓えしめ、其の⾝を空乏にし、⾏なうこと其の為さんとする所に払乱せしむ。⼼を動かし性を忍ばせ、其の能くせざる所を曾益せしむる所以なり。」 孟⼦、告⼦章句下
読み方は、
「てんのまさにたいにんをこのひとにくださんとするや、かならずまずそのしんしをくるしめ、そのきんこつをろうせしめ、そのたいふをうえしめ、そのみをくぼうにし、おこなうことそのなさんとするところにふつらんせしむ。こころをうごかし、せいをしのばせ、そのよくせざるところをぞうえきせしむるゆえんなり。」 もうし、こくししょうくげ
意味は、
「天がある⼈に⼤任を授けようとするときには、必ずまずその⼈の⼼志(志、意志、⼼⾝)を苦しめ、その窮乏の窮地におき、なにを⾏っても、すべてその⼈のなす事全てにおいて逆⾏するような不如意(思い通りにならないこと)をわざわざ与えて試練する。これは、天がその⼈の⼼を発憤させ、⾟抱強くさせ、今までにできなかったこともできるようにするための貴重な試練である。」ということである。
またことわざには、このようなものもある。
「⼈間万事塞翁が⾺」
「⼈間万事塞翁が⾺」の「⼈間(じんかん)」とは⽇本で⾔う⼈間(にんげん)の事ではなく、世間(せけん)という意味。
「塞翁」というのは、城塞に住んでいる「翁(おきな)=⽼⼈」という意味。 「城塞に住む⽼⼈の⾺がもたらした運命は、福から禍(わざわい)へ、また禍(わざわい)から福へと⼈⽣に変化をもたらしたということである。
北海道に遠軽町という町がある。そこに社会福祉法⼈ 北海道家庭学校という私立の児童自立支援施設がある。私は、志ネットワーク(代表 上甲晃)の会合の一環として、がんで死別した妻と共に25年ほど前に訪れた。その北海道家庭学校の礼拝堂の正⾯には「難有」という額がかけられている。(下記写真)
当時の学校長である谷 昌恒先生から次の説明を受けた。
- 難儀があるということであり、ありがとうと読む。
- 難儀があることによって、それを乗り越えて強くなる。
- 特に難儀を経験することによって、⼈の気持ちが分かるようになります。
- 苦難も何も知らない⼈はだめ。苦しみの何もない楽な⼈⽣なんていうものは、 いいことでもなんでもない。
ここで身近な事例を簡単に紹介する。それぞれの詳しことは、別の機会に紹介する。
NS⽒の事例︓
⼩学⽣の娘さんを⼩児ガンで亡くされ、絶望の状況にありながらその苦しみを乗り越え当時勤務していた企業を退職し、「いのちの授業」を展開するために独⽴、現在、講師、執筆、テレビ、ラジオ出演などで活躍中。
KT⽒の事例︓
学⽣時代から⾃⼒で学費・⽣活費を稼ぎながら司法試験勉強受験。しかし挫折。あきらめてIT企業にアルバイト、契約社員をするも挫折を繰り返す。30歳半ばでプログラミングを学び、数社でプログラマー、SEを経験し今40歳であるIT企業のCTO(最高技術責任者)、2019年フリーランスとして独立。
ガンに侵されながらも働けることの喜びを感じた⼥性の事例(46歳で亡くなる1年と5ヶ月ほど前のある日の日記より)
2004年6月17日(木) くもり
今朝は、3時過ぎに目が覚めてしまい、眠れないので4時20分頃に起きてしまった。
久しぶりの早起き! 鳥が鳴いていて気持ちが良かった。
なぜ、眠れなかったのか。遠足の前の子供と同じ心境で、「埼玉県立高校就職指導員」の求人を5月24日の読売新聞で見つけ、迷って数日後主人に相談したら、「やってみたら。何か新しいことをやってみようって気になって良かったんじゃない。」と背中を押してもらい電話をして、2回目の説明会が15日(火)にあり、やることになりました。ルンルン
金額ではなく、今日新しくスタートが切れた気がして感謝で一杯。
この女性は、教えてくれた。
「魂を磨く・・・病気になって特に魂は磨かれ、光り輝いていのちのバトンタッチとして手渡された。どんなに苦しくても、悲しくても『生きる』という決断をすることの大切さ。」を。
次回に続く
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