皆さんこんにちは!
頭の中を3秒で整理する!!~超・論理的会話術~第3回(最終回)は、「発信のフレームワークの実際」について述べる。
思考のフレームワークで考えを整理しても、それを発信するときにうまく伝わらない、支離滅裂になってしまうというケースがある。それは、「発信のフレームワーク」に基づいていないことによる。
発信のフレームワークの実際(1)
伝える技術1:PREP法{主張(Point)、理由(Reason)、根拠(Example)、結論(Point)}
・主張(Point)
最も伝えたいことである。「○○です」「○○である」「○○だから、○○です」と断定的に言い切ろう。次に取り上げる理由を忘れないようにしなければならない。
・理由(Reason)
主張に対しての理由である。「なぜなら~だから」「○○という理由で」「○○だから」「だってこうでしょ」と理由を主張とセットで伝えることが大切である。主張をするときも、反論をするときも、理由付けを徹底することが重要。
・根拠(Example)
理由で述べたことを支えるための基礎部分であり、「その証拠に・・・」「実際に○○といった事例がある」「○○を経験したことがある」と事実を伝えるのがポイントである。
・結論(Point)
「よって、○○です」「従って○○になります」ともう一度主張を繰り返そう。すると、聴いている人たちははじめに何を言いたかったのかを思い出してくれる。
発信のフレームワークの実際(2)
伝える技術2:トゥールミンモデル{主張(Claim)、データ(Data)、論拠(Warrant)}というものもある。日本では、「三角ロジック」と呼ばれることもある。これは、論理的主張方法として様々な分野で活用されている。
・主張(Claim)
自分が言いたいこと、訴えたいことや結論である。
・データ(Data)
データとは、事実、統計、数値、一度証明された主張である。
・論拠(Warrant)
主張とデータをつなぎ合わせる考え方、判断基準である。
【例1】
主 張:A氏は、犯人である。
データ:凶器から、A氏の指紋が検出された。
論 拠:凶器に触れなければ指紋はつかない。
【例2】
主 張:佐藤さんの血液型はO型である。
データ:佐藤さんの父はO型であり、母もO型である。
論 拠:O型の父とO型の母からは、O型の子どもしか生まれない。
※トゥールミンモデルなどの詳しいロジカルシンキングについては、別の機会に譲る。
聴く技術について
聴く技術については、前述したトゥールミンモデルをベースに、主張は何なのか?データは、信頼できるものなのか?論拠はしっかりしているか?など相手の話を整理しながら聴いてまとめていくことは大切である。
自身を持って発信、コミュニケーションするには?
コミュニケーション能力に自信がない人は、自分にも自信がないことが多い。コミュニケーション能力に自信がなくて自分に自信がある人はまれではないか。これだけコミュニケーション能力と自分に自信があるは密接に繋がっていると言っても過言ではない。
自分に自信がある人は、コミュニケーション能力も高く堂々としている。この2つは大変重要である。自分に自信があれば自然とコミュニケーション能力も高くなるし、コミュニケーション能力に自信があれば自分にも自然と自信が出てくる。コミュニケーションというのは、ただコミュニケーションだけを見ないで全体を見ることでコミュニケーションが上手くなる。そうすれば、自分の自信も高まるということにも繋がっていく。よって、絶対にコミュニケーション能力は高める必要がある。
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