グローバル社会を生きる~古教心を照らす、心古教を照らす~論語008

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皆さんこんにちは!

当シリーズは、グローバル社会にどう生きるかを、歴史の重みに耐えて今なおその普遍性を有する古典を紐解くことにより得ていく。

古典は、洋の東西ありますが、まずは「論語」をシリーズとして取り上げ、今日は、その第8回。

論語學而第一のニに、次の章句がある。

この箇所の素読音声は、右記再生してお聴き下さい。

意味は、有先生が言われた。「その人柄が孝行で柔順でありながら、目上や上司に逆らいたがるものは、珍しい。逆らいたがらない性格であるものが反乱を起こしたものはいない。

立派な人間は、人間としての根本の修養に努力をする。なぜならば、根本が確立すると生き方(道)がわかるからである。父母に尽くし目上を敬うこと、つまり「孝弟」が、「仁」すなわち人間愛という生き方の根本なのである。」

 其の:子たり弟たる者をさす。
人と為り:人物、人柄の意味
有子:孔子の弟子。姓は有、名は若。孔子より43歳年下。
孝弟:孝は、よく父母に事えること。弟は、よく兄長に事えること。 

人間とは何か、天地自然の理とは何か、日本・東洋の伝統精神とは何かなど、基本的な命題を考察、研究し、一人一人が素の心を創り(素心)、高い志を持ち、あらゆる場面を通じて自己を高めていくことはこの世に生を受けたものが天から与えられた課題であると思う。

学生時代のゼミの恩師からの言葉に「現実を冷徹に分析しその本質を見極めよ。そして温かい政策を展開しなさい。」がある。この言葉は、言い換えればどんなものでも本質を見なさいということであると思う。この言葉は、私の人生の支えとなっている。

何事にも本質がある。自己の成長の道にも。社会の様々な分野や課題にも。その本質をきちんと見極めて人生を歩む、社会の課題解決に取り組んでいく。

歴史の重みに耐えた古典には、現代に活きる教えがあります。

連載続く

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