決 断

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皆さんこんにちは!

 An organization’s ability to learn, and translate that learning into action rapidly, is the ultimate competitive advantage.
組織の学習する能力、そして学んだことを迅速に行動に移す能力。それらは最大の競争優位性である。
ジョン・フランシス・“ジャック”・ウェルチ・ジュニア(John Francis “Jack” Welch Jr.、アメリカの実業家。元米ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者)

人生は、個人生活、ビジネスを問わず決断の連続である。個人生活もビジネスもその決断の如何によって、その後の方向・行動が左右される。そのため決断にあたっては様々な方法で情報を収集し、決断に役立てようとするし、場合によっては、人に相談し意見を求めることもある。

ビジネスの現場では、会議を開催して、討議して決断をしようとする。それでも決断をしなければならない当人は、思い悩み、迷いながらも最終的には決断をする。

場合によっては、決断をすることに躊躇することもある。決断をするということは、孤独でありその決断したことに対して全面的に責任が生ずる。

組織のリーダーは、組織及び組織構成員や関係者の将来に対して重い責任があるため、より一層その孤独感は増す。

決断というものは、常に不確実な状況の下でしなければならないということが普通なのである。それ故、決断は、出来うる限りの情報収集・整理・分析を行い、考え抜き、全リスク・責任を自分一人で負ってタイムリーにしなければならない。決断をしない、うやむやにしてしまう、責任転嫁する、これが一番悪いのである。

「思考の三原則」というものがある。人生の師父 安岡正篤先生の教えである。

第一は、目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること。

第二は、物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、出来れば全面的に見ること。

第三に、何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に考える。

この「思考の三原則」は、シンプルであるが実行して的確に判断決断を下すのはなかなか大変である。

別の角度からこれをもう少し実践的に深めてゆこう。

まず、「思考の三原則」を実践していくのには、当然ながら情報収集というものがある。

今の時代様々な情報が様々な場所に点在し、誰でもその情報に比較的簡単にアクセスできる。しかしそのそれぞれの情報には、その裏側に隠されたものがある。それを確認整理していく必要性がある。

どうしたらいいのか。それをこれから述べてゆく。

情報収集、分析、測定に当たっては、自分自身の「立場」の点検確認を常にしておかなければならない。同様に、情報源の立場(情報提供者の立場)、判断者の立場も考慮に入れる必要がある。

収集した情報(データ)は、点検をしなければならないが、最初にしなければならないのが、「確定的材料」と「確定的でない材料」の区別である。点検した後の整理や分析の展開は、「確定的な材料」から出発しなければならない。

情報の収集分析作業に際して必ず留意すべきことは、以下の点である。

①現状と歴史:流れの材料を集める。

②共通性と相違性:ある比較基準から見て同じものと違うものとの両面とも集める。

③一面を示す材料とその反面を示す材料:ある評価の根拠になる材料とその反対評価の根拠になる材料。立証材料と反証材料。・・・等の双方を集める。

④目立つ面と目立たない面:特に後者の方の材料に注意して集める。

⑤確定的な材料と不確定的材料:一見確定的でない材料のグループの中に確定的な部分が含まれている場合がある。また、その逆もある。

リーダーが決断をしない、決断の遅れは、命取り

参考文献:

「安岡正篤 一日一言」 安岡正泰監修 致知出版社

「脳力開発指針集」株式会社脳力開発センター

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